プロジェクト背景
中国における「スマート物流」の発展は、小型・短距離物流に加え、大型・長距離物流の需要も高まっていることを示しています。本プロジェクトは、医薬品包装業界における世界的に有名なリーディングカンパニーに、大型AMRスマート物流ソリューションを提供します。このソリューションは、中国の製造業におけるトン級無軌道自律走行ロボットの実用化における多くの技術的課題を解決し、中国における複数のカスタマイズされた大型自律走行ロボットの導入における困難な技術的ギャップを埋めるものです。
プロジェクト概要
お客様は、数十年にわたる卓越した実績を誇る業界をリードする専門メーカーであり、生産規模はアジアでもトップクラスです。長年にわたり、同社は継続的に投資を増やし、新技術を導入し、製造プロセス、生産工程、品質管理方法の自動化レベルを向上させてきました。IPLUSMOBOTが提供する大型自律走行ロボットとソリューションは、社内物流の自動化、生産物流サイクルの短縮、生産効率の向上に大きく貢献しています。
プロジェクト詳細
本プロジェクトでは、お客様の実際ニーズに応じて、IPLUSMOBOTは1.5Tの積載重量を持つ3つのローラーモデルをカスタマイズし、群制御システムCLOUDIAを提供し、企業の生産リズムのニーズに応じて、生産ラインから包装ライン、立体倉庫までの物流ターンオーバーを解決しました。
AMRは呼び出しを受けると、指定されたステーションに移動し、ドックに自動的にドッキングします。完成品および半製品を積載したパレットを搬送し、指定された梱包ラインまたは立体倉庫に搬送して荷降ろしまたは保管します。このサイクルは継続され、実行状況は制御システムにフィードバックされます。作業場内の交通流が混在するエリアでは、AMRは障害物を自動で回避または停止できます。搬送が完了すると、AMRは自動的に待機エリアに戻るか、充電エリアに移動して充電します。AMRの自動充電を可能にするため、現場には自動充電ステーションが設置されています。
プロジェクトの課題と解決策
— 課題
· プロジェクトの作業場では、IPLUSMOBOTの1.5トンAMRにローラーフレームを装備し、重量物の搬送と立体倉庫とのインターフェースを実現する必要がありました。インテリジェント性と柔軟性を維持しながら、長時間稼働を可能にする高い位置決め精度も求められました。
· プロジェクトでは、IPLUSMOBOTのAMRは狭い通路でも稼働し、安定的かつ正確な資材搬送を実現する必要がありました。
· プロジェクトの作業場では人員の入れ替わりが激しいため、IPLUSMOBOTの AMRは円滑に稼働する必要がありました。
— 解決策
· IPLUSMOBOTがカスタマイズした1.5トンの大型搬送ロボットは、全方向移動シャーシ技術を採用し、柔軟な操作性と超安定した作業性能を備えています。様々なお客様のシナリオに合わせてボディをカスタマイズできるだけでなく、車体の適応型全方向移動システムは、連続的な直進、横移動、斜め移動、回転、複合ドリフトなど、車体の全方向移動を実現し、狭い空間や人・機械・物体が混在する環境など、様々な動的で複雑な環境でも自由に移動できます。
· IPLUSMOBOTのAMRは世界をリードするレーザーベースのナビゲーション技術を採用しており、自然環境の特徴に完全に依存して、お客様のシナリオ内での移動と資材の取り扱いを行います。複雑な環境下でも高精度な位置決めを実現し、動的な外乱下でも2mmのドッキング精度を実現し、優れた適応性、安定性、堅牢性を誇り、業界をリードしています。
· IPLUSMOBOTのAMRは、人とロボットの協調作業をサポートします。高い慣性と長い制動距離により、走行通路上の障害物を遠隔から自動認識し、適切なタイミングで調整・経路変更を行います。さらに、様々な動作条件における安全対策を考慮した様々な安全機構により、運用安全性を大幅に向上させ、車輌の柔軟性と安全性を高めています。
· IPLUSMOBOTのレーザーに加え、コアナビゲーションモジュール、サーボドライブ、ビジョンセンサーなどのコアコンポーネントはすべて自社開発です。大型ロボットは、安定性、高速性、安全性、複雑な操作に対するお客様の要件を満たすと同時に、最適なパフォーマンス、適応性、コスト効率も提供し、お客様がコストを最大限節約し、効率を向上できるようにします。
導入効果
IPLUSMOBOTの1.5トン大型AMRは、お客様の生産現場に設置され、安全性、安定性、信頼性が実証され、人員削減、生産・物流効率を向上させ、お客様から高い評価を得ています。その結果、お客様は新工場向けに同モデルのAMRを複数台追加発注しました。現在設置作業が進められており、まもなく稼働開始予定です。
